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渡辺寛士公式ブログ

「スタッフの意識が低い」と感じたら確認すること

スタッフが動かない理由はなに?

 

スタッフが思ったほど動かない。意識が低い。

そういう声をよく聞きます。僕ですら毎週のように顧客から聞くくらいなので、本当に多いのでしょう。

職人、事務員、中心的な社員…誰に対してもそうです。

売上がある程度伸びると、必ずこのような「人員の壁」にぶつかります。

これを根本から解決するために「採用から見直そう」となる会社も多いですが、

今いる戦力のポテンシャルが引き出せるならそっちのほうが良いと思うので、彼らが意欲的に働くにはどうしたらいいか?これについて僕の考えを書いていきます。

 

信じられる未来の共有が必要

結論からいうと、

「自分の働きが会社の明るい未来に直結するのか?」

この問いに対する答えがノーになった時点で、スタッフが動かなくなると感じています。

たとえば過去5年、ずっと年商が1億円前後で推移してきた会社。彼らの目標が1.5億円だとしましょう。

 

1.1.5億円という目標を社内で共有している

2.そのために、何をやるべきかの絵を社長が描けている

3.”2″についてスタッフごとの役割が明確である

4.”3″を実行してみて、成功or失敗の明確な理由が共有できている

 

僕が会社に訪問させてもらって感じることは、「4」までできている会社は、長年にわたって意欲的に動く社員が多いことです。逆に、1や2ができていないなら論外。何をやるべきかトップが描けないなら、それはただの夢です。

夢レベルのあやふやな未来など誰も信じないので「どうせ上手くいかないだろ」と思われて終わります。

問題は、3と4。

3は「会社の目標は1.5億円で、そのためにこんな取り組みが必要です。あなたには○○の部分で力を貸してほしいと思っています」

こう伝えると内容が明確だし、たいていの人に動いてもらえるでしょう。

でも、ここで大事なのは「働くスタッフが明るい未来を信じられること」です。

ですからスタッフからすると、過去に新しい取り組みを3つ立ち上げて、自分も関わった。でも、今も年商は1億円のまま…。

こんな状況だと「前も似たようなことやったけどダメだったじゃん。どうせ今回も…」となるので、やっぱり「4」が大事だと僕は思います。

「4」ができていれば、分析を踏まえて次の打ち手をハッキリ指示できる。

取り組みの白黒もつきやすいし、失敗しても「次はこうしよう」という結論をスタッフと共有できるので納得感もでます。

つまり、失敗してもPDCAが回っていて、会社が前進していると感じられるかどうか。これが大事だと思うんです。

 

私の仕事って何のためにやるの?

人は誰だって環境が変化することを嫌います。

ということは、年商1億円が5年も続くと、スタッフにとってはそれが当たり前の状態です。

なので、新しいことをやれと言われても「会社に利益が増えるならやるけど、やっても変わらないなら嫌だな…」と思う人もいるでしょう。

そんな気持ちで仕事をして、結果に対して社長からグチグチ言われたら怒りがわきますよね(笑)。

だから、取り組んだら分析する「4」が大事。これがないと結果がでた時しかスタッフがついてこれません。

ちなみに、僕はサラリーマンの頃に「やる気になる仕事」と「やる気にならない仕事」の両方を経験しましたが、今回の1~4があれば納得して頑張れたと思っています。

本当は会社の目標と社員の目標をリンクさせると凄く効果的なのですが、長くなるのでこっちはまた別の機会に。

…長々と書いて思いましたが、今回の話も言うは易く行うは難しですね。

「会社の大きさや実力は、社長の器の大きさに比例する」とも言いますし、

あいつの器、小せえなー!と思われないよう、僕も克己の精神をもう一度思い出して精進します。

 

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