なぜ将来の見通しはネガティブな方がいいのか
断定は危険
コンサルやセミナーで多くの方と関わっていると、たまに「◯◯に関しては絶対にこれが正解です」と断定的な言い方をするタイプの方と出会います。
このタイプの方の良いところは、自信に満ち溢れているところ。
羨ましいほど自分の考えに自信をもっているので、迷わず前に進んでいく方が多いです。
一方で、僕らは「知識が不足している方ほど断定的な言い方をする」という業界あるあるも経験しています。
知識が豊富な方は何パターンかの未来が予測できるので、「これが正解です!」と言うケースがほとんどない。
そもそも、ビジネスに「絶対」なんてない。だから断定するのは無知か無責任な人なので、お客の背中を押したい時以外は断定なんてしちゃダメ…。
このような理由で僕も断定的な言い方はしないように気をつけています。
それと、もう1つ。
断定的な言い方ができる社長は男としてカッコいいのですが(笑)、「ネガティブな予測」が苦手な方が多いのかもしれません。
スピード感を保つために
大企業ならともかく、僕らの規模の会社に余剰人員などまずいません。
そんな中で売上を伸ばすには、常に先をみながら新しい取り組みを行う必要があります。
そのためにもシミュレーションが大事になりますが、例えば
- 来季は売上を3000万円伸ばしたい
- そのために折込チラシを今季より年間30万部多くだす
という計画があったとして、この時点で失敗に備えた打ち手がない会社は、いざという時にあたふたしてスピードが落ちます。
ネガティブにシミュレーションができる社長なら
「◯月の時点で売上が達成できそうになければ、これをやろう」
「そのためにAさんにこのタスクを依頼する可能性があると伝えておこう」
と不安から次の打ち手を準備できるのですが、断定的な言い方をする方は自分の考えに自信があるのか、もしくは知識がないだけなのか、あまり最悪に備えた準備はしていません。
僕もどっちかと言えば楽観的ほうなので、若いころに「どれだけ悲観的に考えても儲かるくらいの計画じゃないと、実際には儲からない」とよく師匠に言われました。
が、アホなのか、いざ自分でいろいろやってみると描くのはポジティブなシミュレーションばかり。
結果はやっぱり絵にかいた餅で、一時的に気分があがっただけで実践では1ミリも役に立ちませんでした。
こうして痛い目にあってようやく分かったのは「ネガティブシミュレーション、ポジティブシンキングがいいな」ということ。
最悪を想定したシミュレーションをしておいて、実行するときは何とかなるさ、の精神でやっていく。
これがいいと思っています。
ネガティブに予測するほど、早い段階から準備できるのでスピード感を損なわずに展開できます。
これが、僕が将来の見通しはネガティブなほうがいいと思う理由です。
…今日の記事は自分への戒めのつもりで書きました。
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